「その日売れ残った
捨てられてしまうパンたち」
私たちが以前働いていたパン屋さんでは、
売れ残ったパンを「ロスパン」と呼んで捨てていました。
閉店間際に買いに来てくれるお客さまが
パンが売り場になくてがっかりしないように、
売れるタイミングにパンを必ず用意し、
結果的な多少の廃棄は仕方がない、
チャンスロスという概念から来る経営戦略です。
ある日、お昼までにとてもたくさんパンが売れました。
今日は売り切れておわり! いい1日だったな、
となるのが理想的かもしれませんが、そうはいきません。
次の日焼くために仕込んでいた生地まで焼いて売り場に並べます。
ところが、急に雨が降ったり道が混んだり、
色々な理由で夕方のお客さまが思ったより来ませんでした。
追加されたパンたちはそのまま「ロスパン」となってしまいます。
その上、次の日は追加の仕込みになり、
従業員には普段以上の負荷がかかります。
つまり、残業や長時間労働につながるのです。
そんな日常がどのお店でも繰り返されていました。
「ロスパン」が日常の光景となっていると、
不思議なことに「まだ食べられる食糧を捨てている」
という罪悪感も感じなくなってしまいます。
これはとても不気味なことです。
職人テツのお師匠さんである
《ブーランジェリードリアン》の田村さんは、
著書の中でこう言っています。
『何億円パンを売ろうとも、
ドカドカとパンを捨てるのであれば、
何の価値もないと思います』
~捨てないパン屋~より
「捨てないパン屋 手を抜くと、いい仕事ができる→お客さんが喜ぶ→自由も増える」 田村陽至著
当たり前のことだと思われるでしょう。
でも、捨てるのが当たり前の環境で
長いことパン屋さんをやっていましたので、
捨てないなんて、そんなこと無理だろうと思っていました。
そんな懐疑心を持ちながら臨んだ研修でしたが、
それは本当のことでした。
製法、品数、売り方。
少し見方や考え方を変えてみると
「ロスパン」は限りなく少なくすることができる、
その可能性に気がつきました。
月日堂にとって、そのやり方こそが理想的に思えました。
いろいろなやり方で、
日本中のパン屋さんが「捨てないパン屋」になれたらいいな、
と思っています。
この「がっぴのおまかせ」セットは、
そんな理想を「少しでも形にできたら..」という想いから生まれました。
月日堂のパンは焼成した日より2週間 (冷蔵保管推奨) ほど日持ちします。
(本当はもっと持ちますが、劣化速度は保管環境によります)
また、焼いた当日より次の日から、
実を言うと1週間目くらいからが本当に美味しくなるタイミングです。
実店舗でも、翌日、翌々日のパンを販売し、
常連のみなさまに大変ご好評をいただいています。
おまかせセットはお取り寄せのみのセットで
2200、3300、4400 の3種類です。
中身は完全おまかせ、最長で1ヶ月お待ちいただく代わりに
1割ほどお得なセットに詰め合わせています。
ご家族の人数や、パンを食べる頻度に合わせてお選びください。
捨てられるパンたちが1つでも少なくなりますように。
1週間目のパンたちが、
みなさまのおいしい糧となりますように。
そんな願いを込めたセットです。
≡ 通常のお取り寄せパンと違い、発送日が分からない商品です。
ショッピングガイド、よくあるご質問、おまかせセットについて
のご注意をよくお読みの上ご購入をお願いいたします。
≡ タイミングによって募集していない事もありますが、
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月日堂製パン